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封神演義 上 [文学 その他]


封神演義(上) (講談社文庫)

封神演義(上) (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: Kindle版



1988年にこの本が出たとき(当時10歳)、本屋に並んでいるジャケットに惹かれてこの3巻本を購入して読んだ。
何とか全部読みきったが、当時はあまり面白いとは思わなかった。その後、封神演義は漫画化され、かなり流行したが、そうした漫画も読むことなくここまで来た。そしてもう読むこともないだろうと、10年ほど前古本屋に売ってしまった。

しかし最近この本を再読したい、という思いが強まり偶然古本屋で三冊1000円で売られているのを見て思わず購入してしまった。
太公望の釣りの説明が書かれている「まえがき」は非常に印象的で覚えていたが、ほかのストーリーは全く覚えておらずかなり新鮮な感じで読めた。

中国の商王朝から周王朝へと変わる時代を描いており、人間、仙人、神が入り乱れて戦争するさまは、ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』をおもわせる。女人との関係はアラビアの『千夜一夜物語』的なところもある。物語として面白いかというとそうでもないし、読み進めるのに結構時間はかかるが、フランス自然主義文学よりは楽しめる。
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ステイホーム [文学 日本 Modern]


ステイホーム

ステイホーム

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2023/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



コロナ禍によって、緊急事態宣言が出て学校が休みになり、家にいざるを得なくなった小学校6年生の女の子るるこを描いた作品。

特別にいじめとかを受けているわけではないが、何となく学校に行きたくないと思っている女の子の話。両輪は数年前に離婚しており、母親と母親の実家に暮らしている。小学生をひとり家に置いておくわけにはいかないと、初めは母親の働いている場所の資料室に連れて行かれるが、そこで出会ったネグレクトされている気味の二人の姉妹と出会い、結局一日でここにはいかないことに。そこへ、偶然コロナで破産寸前の母の姉が実家に舞い込んでくる。彼女はリフォーム業者で、家に置かせてもらう代わりにるること二人で家をリフォームすることに。

なんやかんやで、何となく生きがいを見つけ、学校という場所が嫌でそこから逃げても良いということを母親に認めてもらったり、最後は私立中学に合格したりと、希望に満ちた物語となっている。

すごく面白い!というわけではないが、それなりに楽しめる作品にはなっている。
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The Cricket on the hearth [文学 イギリス Dickens]


A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: ハードカバー



囲炉裏にいるコオロギがはねている場面から始まり、人間たちの話になる。

運送屋のJohnと年若いDotの二人は歳の離れた夫婦。二人は赤ん坊とともにで仲良く暮らしている。
近くには、おもちゃ屋のTackletonが住んでおり、彼はJohnとDotの結婚記念日と同じ日に、Dotの友達美しいMayと結婚することになっている。Tackletonのお店で働くCalebは、盲目の娘Berthaと暮らしている。
ある日、町でパーティが開かれている時にひとりの年老いた人が現れる。その人とDotが親しげにしているのを見て、TackletonはJohnに「あの人はDotの昔の恋人だ」と信じ込ませる。Johnはその男を殺そうとするがどうしてもできない。

Johnの勘ぐりに気づいたDotは赤ん坊とともに家を出ていく。

TackletonとMayの結婚式の日、突然アメリカに行っていたCalebの息子、Berthaの兄であるEdwardが現れる。EdwardとMayはかつて恋人で何故か二人は離れてしまっていたが、Mayが愛の無い金目的の結婚をするとしり、Edwardは帰ってくる。そして二人はこっそり結婚する。そこにTackletonが現れ、EdwardとMayが結婚してしまったことに憤慨するが、最後は二人を許しパーティーが開かれHappy End。

しかし全ては夢でその光景がす~と消えていき、炉端のコオロギが現れて終わる。

この物語もかなり難しい英文で書かれていたが、The Chimesよりはわかりやすく話もある程度わかった。がそこまで面白い話ではない。

Dickensの短編はあまり面白くないなと思う。
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弦楽四重奏曲 [フランク]


フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調/弦楽四重奏曲ニ長調(2枚組)

フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調/弦楽四重奏曲ニ長調(2枚組)

  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2008/07/15
  • メディア: CD



第一楽章 ポーコ・レント・アレグロ
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした高貴な主題が朗々と奏される。その後牧歌的な静かな雰囲気で曲は進む。
一度落ち着いた後、緊張感のあるスピード感のある展開部になる。哀愁漂う美しいメロディが緊張感の中奏される。
再び落ち着いた後、それぞれがメロディを引き合い壮大なフーガを形成する。
段々と盛り上がって行き、再び緊張感のある主題が若干明るめに提示される。
最後ははじめの高貴でゆったりとした主題が回帰され平和に終わる。
悪くはないが長くて若干冗長。

第二楽章 スケルツォ
★★★★★★☆☆☆☆
明るく軽快に少し諧謔的に始まる。途中明るくなったり少し陰影をおびたり、ピッチカートが登場したりと色合いを変えながら進んでいく。中間部は少しなめらかな綺麗なメロディが登場する。
はじめの主題が回帰された後、ピッチカートで終わる。

第三楽章 ラルゲット
★★★★★★☆☆☆☆
悲しみを帯びた旋律が流れて始まる。
暗く悲しい旋律が続く。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
緊張感に満ちた力強い主題で始まる。第二主題は第一楽章の平和な主題が登場。
力強い主題と平和な主題が順々に繰り返される。
一通り落ち着いた後、牧歌的だが少し悲しげな展開部になる。
再び第一主題と第二主題が繰り返され、静かに第一楽章の主題らしきものが奏でられ消え入るようになるが、最後もう一度盛り上がって終わる。

全体的に悪くはないが何となくもやっとしたはっきりしない感じが曲を支配している。
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ピアノ五重奏曲 [フランク]


フランク&ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲

フランク&ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲

  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2001/12/19
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★★★☆☆
悲劇的で力強い前奏をヴァイオリンが奏でた後、悲しみに満ちた美しい旋律を静かにピアノが奏でる。ヴァイオリンとピアノが同じやりとりを何度か繰り返した後、他の弦も主旋律に入ってくる。
第二主題は少し厳しい感じのメロディで、緊張感を持って曲が進んでいく。長い展開部を経て、主題が弦楽器のユニゾンで力強い劇的に奏される。後半新たなメロディが現れクライマックスに向かって盛り上がっていく。最後は主題が回帰され静かに終わる。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
ピアノの和音の連続による静かな伴奏に乗せて、しっとりとしたどこか内省的なメロディがヴァイオリンによって奏でられる。悲しみに満ちた旋律が対話的に繰り広げられる。霊感に満ちた壮大な音楽が静かに瞑想的に奏される。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ハチがブンブン飛び回っているような無窮動的なヴァイオリンの音で始まる。ピアノが低音で静かに厳かに入ってきて、段々とほかの楽器も混じり、明るさを帯びてくる。悲しげで美しい旋律がピアノによって導入され、弦楽器によって展開されていく。暗く沈んだメロディがピアノのゴツゴツした伴奏の上を奏でられた後、段々と盛り上がっていく。最後は結構あっけなく終わる。

第一楽章が素晴らしい。

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前奏曲、フーガと変奏曲 [フランク]


Piano Works

Piano Works

  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: CD



もとはオルガン組曲の中の一曲。

1. 前奏曲
★★★★★★★★☆☆
物悲しく美しい主題。いつまでも聴いていたい美しい旋律が心に響く。

2. フーガ
★★★★★★★☆☆☆
劇的だが静かなつなぎ部分を経て、内省的で苦しみに耐えるような静かで美しいフーガとなる。

3. 変奏曲
★★★★★★★★☆☆
前奏曲の美しい主題が美しく変奏されて静かに終わる。

やっぱり名曲。
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前奏曲、アリアとフーガ [フランク]


Piano Works

Piano Works

  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: CD




1. 前奏曲
★★★★★★★☆☆☆
緊張感に満ちた始まり。憂いに満ちた美しいメロディが流れる。ドラマティックに終わる。

2. アリア
★★★★★★★☆☆☆
こちらも憂いに満ちた旋律。悲しみをおびた美しい旋律が心に響く。

3. フーガ
★★★★★★★☆☆☆
静かで淡々とした始まりから圧倒的な盛り上がりを見せるつなぎ部分を経て、厳かな主題による壮大なフーガが展開される。中盤部分、スピードも上がり圧巻。最後は明るくなり華やかに終わる。

全体的に静かで内省的。地味だがじわっと心にしみる名曲。
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前奏曲、アリアと終曲 [フランク]


Piano Works

Piano Works

  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: CD




1. 前奏曲
★★★★★★★☆☆☆
霊感に満ちたおごそかな主題で始まる。第二主題は平和な穏やかな雰囲気。壮大な展開部となる。第一主題のメロディが時々挿入されながら美しく静かに曲は展開していく。最後は儚げに主題が奏され終わる。

2. アリア
★★★★★★☆☆☆☆
優しくも穏やかな前奏の後、静かな内省的なメロディが奏でられる。途中少しキラキラとしてくるが、最後は静かに終わる。

3. 終曲
★★★★★★★☆☆☆
おどろおどろしい前奏で始まる。堅固に構築されたドイツ音楽風の厳しい雰囲気のはねたリズムで曲は展開する。華やかで美しい展開部を経て、堅固なメロディと華やかで美しいメロディが絡み合いながらドラマティックに曲は展開する。

地味だが心に響く曲。
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大オルガンのための3つのコラール [フランク]





1. ホ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
もやっとした雰囲気。少し明るい音とこもった音が対話的にメロディを奏で曲は進んでいく。
中盤から盛り上がりを見せ、悲劇的なメロディへと変化していく。
最後は壮大な盛り上がりを見せて終わる。
10分を超える大作。

2. ヘ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重い雰囲気で始まる。少し盛り上がってくるが基本暗い。
中盤高音が鳴り響き、不協和音を立て、一気に盛り上がる。
悲劇的に盛り上がっていくが最後は静かに終わる。
こちらも10分を超える大作。

3. イ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
かなり激しく悲劇的に始まる。トッカータっぽい。迷宮に迷い込んだかのような混沌とした雰囲気となっていく。
中盤から穏やかな牧歌的な感じになる。
段々と悲劇性を帯び始め盛り上がっていく。
最後は悲劇的に終わる。
こちらも10分近い大曲。三曲の中では一番聴きやすくはある。
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饗宴 [哲学 プラトン]


プラトン全集〈5〉 饗宴 パイドロス

プラトン全集〈5〉 饗宴 パイドロス

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本



久しぶりにプラトンの『饗宴』を読んだ。

かつて、「エロース」の神について、ソクラテスほか様々な人が酒を飲みながら賛美した言論を、後世の人が、語るという形態で叙述されたもの。

ソクラテスがエロースの神をたたえる前に、様々な人がエロースの神をたたえるのだが、その説が一つ一つ興味深い。

p.28
「つまり、他と無関係にそれだけでそのものとしてなされるときには、それ自信美しいものでも醜いものでもない、~中略~つまり、美しく正しくなされれば、美しい行為となり、正しくなされなければ、醜い行為となる。だから、恋をするということにしてもエロースにしても、それと同じことであって、全部が全部美しいわけでも賛美されるに値するわけでもなく、美しい恋をするようにしむけるエロースのみがそれに当たるのである。」

これはひどく同意する。世の中のカップルを見ていると、私は醜い姿を見ることがあまりにも多い。

p.33
「なお、よくない人とは、あの、低俗な恋を懐く者、つまり魂よりはむしろ肉体を恋する者のことである。そしてじつにそのような者は、その恋の対象が永続性のないものであるから、彼自身また永続性に欠けるのである。~中略~それに反して相手の人柄にーそれが立派な時のことであるがーその人柄に恋をする者は、永続的なものと融合するのであるから、一生を通じて変わらないのである。」

芸能人同士の結婚が破綻することが多いのもこのためであろう。

p.47
男ー男、女ー女、男ー女という組み合わせのそれぞれ球体があり、神の怒りに触れ、それぞれバラバラにされ、もとのパートナーを探すことになったのが、恋愛のはじまりとい説、

これは現在の性の多様性を先取りした説だと思う。

こうした色々な人が提唱する説はソクラテスによって批判されるのだが、さすがそれぞれが説得力があり、かなり今でも通用する説。

このあと、
p.82
「美しいものが自分のものになること」こそがエロースの真髄だということになり、ディオティマという女性の言葉を借りて、肉体に対する愛よりも、美しいもの真善美に対する愛というものは永遠であり、それこそがエロースの本質であることが語られる。さらにアルキビアデスというかつてのソクラテスの弟子であり、美少年である若者が、美少年愛があるギリシャ世界において、自分と夜二人きりになっても、決して肉体的に一体になるようなことはしなかったという。

現在、故ジャニー氏のジャニーズ帝国が問題になっているが、何千年も前から、このような本が書かれていることに驚きを禁じえない。

『ソクラテスの弁明』はじめプラトンが記した『饗宴』『国家』など、日本の権力の中枢にある人、ビジネス界の中枢にある人たちが読み、世の中をよりよいものにしようと考えてくれたら、日本はもっと良い社会になるのになあ、と思う。

久しぶりに読んだが現在の日本にも多くのことを教えてくれる、かなりの名著だ。
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ハルモニウムのための5つの小品 [フランク]





1. Andante
★★★★★★★☆☆☆
牧歌的で優しいメロディで始まる。少し陰影のあるメロディが副旋律のように奏でられた後、牧歌的な主題が戻ってくる。物悲しいメロディの展開部となる。最後は冒頭の優しい主題が回顧され穏やかに終わる。

2. Andantino
★★★★★★★☆☆☆
優しく穏やかな旋律で始まる。主題の旋律が少し悲しげに短調気味に奏される。最後ははじめの主題が優しく奏され終わる。

3. Andantino Poco mosso
★★★★★☆☆☆☆☆
1分足らずの静かな曲。

4. Andante
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげな旋律の美しいメロディの1分強の曲。

5. Andantino Quasi Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
静かな若干荒涼とした始まり。段々と暖かさを増して行き静かに終わる。

優しいメロディの多い聴きやすい曲集。
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氷の海のガレオン/オルタ [文学 日本 Modern]


氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

  • 作者: 木地 雅映子
  • 出版社/メーカー: ジャイブ
  • 発売日: 2023/11/10
  • メディア: 文庫



国語の先生と話をしている時に、この作者を勧められ、一番面白そうだったので図書館で借りて読んでみた。

●氷の海のガレオン
小学校6年生の杉子を主人公とした物語。杉子は家に図書室があるような環境で育ち、母親も独立自尊でずっと周りに影響されずに生きてきた人。父親も自由業のような仕事をしており、ある意味周りから独立した存在として生きている。上には兄が二人いる。
三人の兄弟は精神的に成熟しており、さらに周りに影響されず、我が道を行く性格。そんな子どもを周りの同世代の子どもたちはなかなか受け入れられず、それぞれ孤立していく子どもたち。
そんな彼らのこころの葛藤を描いた作品。杉子に共感を示す、音楽の先生がとても良い感じだが、最後の結末が、えっ、そうなっちゃうの?という感じで少し残念。

●オルタ
自閉症、ADHD気味の女の子の物語。小学校に入学し、後ろにいる乱暴な男の子に嫌がらせを受けているところから物語は始まる。先生に話をしに行くが、先生は話を聞いてくれつつも、男の子を何とか守ろうと動く。先生は一生懸命で悪気がない。すべての子供に学習の機会を、という信念で動いている。結局親は学校に行かないという選択肢を選ぶ。

確かに何か、信念を持って生きる、メインストリームから外れた人の心の痛みをテーマにした作品。しかしあまりにストレートで結構読むのが痛い作品。
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The Chimes [文学 イギリス Dickens]


A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: ハードカバー



前回はこのThe Chimesが全く分からず途中でこの本を読むのをやめた。

今回も挫折しそうになったが、ネットで何とかこの本のあらすじらしきものを見つけ(『鐘の音』と邦題は付けられているらしい)読みきった。

Trottyと呼ばれる、手紙を運ぶ仕事?をしている貧しい男がいる。雨など天候が悪いと仕事がなく、とにかく貧しい。彼は教会の鐘にいつも心癒されていた。1週間ほとんど何も食べずに大晦日を過ごしていたところ、娘のMegが温かいご飯を持って来てくれる。彼女は新年の明日、Richardという若者と結婚する予定。教会の前でMegと話しながらTrottyがご飯を食べていると、金持ちの人々が出てきて貧しい人々をけなし始め、MegやRichardもそのうち身を持ち崩すだろうと言われる。悲しい気持ちでいたTrottyは、お金持ちにある人のところへ手紙を届けてくれと頼まれる。

その人の家に手紙を運ぶ。その人は貧しい人を救済することを使命としていることを口ではいうが、手紙に書かれたFernという貧しい人が犯した小さな罪を許すか許さないか相談を受け、許さず監獄へ送り込むよう伝える。

その人の家を出て自分の家に帰る途中、偶然TrottyはFernと出会う。彼は手紙を読んだ人の家へ向かおうとしていたので、TrottyはFernをその家へ行かないよう勧める。Fernは幼い女の子Lilianと一緒にいた。彼は、両親が亡くなってしまっためいのLilianを育てていたのだ。貧しく行くあてのなさそうな二人を自分の家に誘い、寝床を提供する。彼はこの世のやりきれなさに絶望し、教会の鐘に対する敬意のようなものを失ってしまう。

その世、教会の鐘の精のような者たちが現れ、Trottyに彼の家族の悲惨な未来を見せる。

と、いうような話らしいが、とても英語が難しく、あまりよく理解できなかった。
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オルガン 7つの小品 [フランク]





1. 小品 変ホ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかに始まる。途中少し混沌としてくる。中盤から少し優美な哀愁漂うメロディが静かに流れる。最後は結構華やかに終わる。
小品と言いながら10分近くある大作。

2. 大オルガンのための小品
★★★★★★☆☆☆☆
爽快感のあるメロディを持った壮大な雰囲気で始まる。一度落ち着き悲しげな雰囲気となる。段々と静かな穏やかなメロディへと変化していく。段々と壮大な雰囲気となり後半へと向かい盛り上がって行く。最後は穏やかに祈るように終わる。こちらも商品と言いながら10分近い大作。

3. アンダンティーノ ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
ズッチャズッチャという軽快なリズムの、ゲーム音楽のような雰囲気で始まる。優しいがどこか不安げなメロディが印象的。おもちゃ箱を描いたような明るく優しい雰囲気となる。再びはじめのズッチャが戻ってくる。最後は悲しげに静かに終わる。

4. ファンタジー ハ長調 第一稿
★★★★★★☆☆☆☆
優しい天国的な雰囲気で始まる。讃美歌的な優しく愛らしいメロディが静かに奏でられる。少し不吉なメロディが流れ始め、どんどん盛り上がる。一旦落ち着き、少し厳かなフーガ的音楽が流れる。はじめの愛らしいメロディが戻ってきて、そのまま静かに終わる。

5. オッフェルトリウム イ長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かで穏やかで美しい旋律を持った曲。短く聴きやすい。

6. ファンタジー ハ長調 第二稿
★★★★☆☆☆☆☆☆
第一稿よりも少し力強く若干悲しげな前奏で始まる。悲しげで哀愁漂う旋律が静かに流れる。段々と内省的になり一度静かに終わる。
その後悲劇的なファンファーレが鳴り響き、どんどん悲しげになっていく。最後は天に召されていくかのように静かに終わる。

7. 行進曲風に
★★★★★★☆☆☆☆
全く行進曲風ではなく、流れるように静かに始まる。そのまま悲しげに静かに進む。葬送行進曲のような暗く重い音楽。
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オルガン 6つの小品 [フランク]





1. ファンタジー
★★★★☆☆☆☆☆☆
もやっとした前奏の後、静かな厳かな美しいメロディが流れる。その後悲しげなメロディが静かに長く流れる。後半厳かなファンファーレが鳴り響いた後、最後にお祈りのような静かな音楽となり、消え入るように終わる。

2. 大交響的作品
★★★★☆☆☆☆☆☆
厳かな祈りのような前奏で静かに始まる。主題が悲しげにさらに静かに奏される。若干牧歌的なほのぼのとした雰囲気が長く続く。段々と悲劇性を帯びてくる。下降気味のメロディが音程を変え何度も繰り返された後、少し広がりをみせ明るくなる。再び悲しげなメロディがドラマティックに流れる。
一度落ち着いた後、平和で牧歌的な雰囲気となる。少しずつ悲しみを帯びてきて、一気にスピードが増し混沌とした雰囲気となる。平和で牧歌的なメロディが回帰される。
悲しげー牧歌的な主題が回帰された後、ドラマティックに盛り上がって行き、最後は壮大に終わる。
25分近い大作で飽きる。

3. プレリュード、フーガと変奏曲
★★★★★★★★☆☆
物悲しく美しい主題が静かに奏でられる。
内省的で苦しみに耐えるような静かで美しいフーガとなる。
最後ははじめの主題が静かに変奏されながら奏でられ終わる。
心が慰められる美しい名曲。

4. パストラーレ
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかで牧歌的なメロディで静かに始まる。華やかな音に変わり伸びやかな旋律が奏でられる。
きらびやかでクリスマスを祝うかのような雰囲気となる。
突然苦渋に満ちた旋律が流れ、緊張感のある雰囲気となる。
最後ははじめの牧歌的な慰めに満ちたメロディが回顧され終わる。

5. 祈り
★★★★★☆☆☆☆☆
重く沈んだ始まり。メロディがイマイチわかりづらい。
途中単音が流れ、それに重音が答える感じで、まさに祈りの場面という感じとなる。
穏やかな旋律が流れた後、最後は重々しくなり終わる。

6. フィナーレ
★★★★★★☆☆☆☆
激しく若干華やかなファンファーレ風に始まる。段々と暗く重々しくなっていき、迷宮に迷い込んだかのような不吉さが漂い始める。
後半華やかさが戻り、いろんな音が鳴り響き、最後は華やかに終わる。
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オルガン 3つの小品 [フランク]





1. ファンタジー
★★★★★★☆☆☆☆
堂々とした荘厳な始まり。静かな伸びやかな主題が流れる。堂々とした雰囲気、伸びやかな雰囲気が繰り返され、段々と壮大になっていく。途中から静かに内省的な雰囲気となる。
悲劇的なドラマティックな盛り上がりを見せた後、少し明るくなり、壮大で宇宙的な広がりを見せる。
最後は落ち着きを見せ、静かに祈るように終わる。
とにかく主題の「レ~ミ~ファ~ラソファファ~」というメロディが何度も形を変えて登場するので12分近い大作ではあるが、結構聴きやすい。

2. カンタービレ
★★★★★☆☆☆☆☆
コラール風の美しいメロディを持ったゆったりとした雰囲気で始まる。静かで美しい曲ではあるが、ずっと聴いていると若干退屈。

3. 英雄的小品
★★★★★☆☆☆☆☆
ブルグミュラーの「アラベスク」のような伴奏で始まり、英雄的な堂々とした悲壮感漂うメロディが奏でられる。段々と混沌としていく。最後は堂々と英雄的に終わる。

全体的に悪くはないのだが、長く若干冗長な気がする。
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オルガンのための小品集 Part9 A♭ [フランク]





1. Poco Maestoso
★★★★☆☆☆☆☆☆
ゆったりとした静かな厳かな雰囲気の曲。

2. Allegretto Amabile
★★★★☆☆☆☆☆☆
優しい曲。

3. Andantino
★★★★☆☆☆☆☆☆
穏やかな少し暗めの曲。

4. Andantino
★★★★☆☆☆☆☆☆
少し悲しげな静かな曲。

5. Lento
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗めの静かな曲。

6. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
明るめの曲。

7. Soltie
★★★☆☆☆☆☆☆☆
壮大な感じではあるが、メロディがわかりづらくイマイチ。

全体的にもう一歩。
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オルガンのための小品集 Part8 C Noel [フランク]





1. Poco Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
明るく幸福感に満ちた曲。

2. Poco Lento 'Vieux Noel'
★★★★★★☆☆☆☆
憂いのある悲しげなメロディの曲。

3. Allegretto 'Noel angevin'
★★★★★★☆☆☆☆
明るく華やかな曲。

4. Quasi Lento
★★★★★★☆☆☆☆
ほのぼのとしたメロディの裏で忙しく伴奏が動き回る曲。

5. Quasi Allegro Noel angevin
★★★★★★☆☆☆☆
同じくせわしなく動き回る伴奏の上を、悲しげなメロディが奏でられて始まる。後半は壮大になる。

6. Allegretto vivo
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした素朴な曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★★☆☆☆☆
壮大なアーメン。

8. Sortie Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
晴れやかで華やかな始まり。中盤少し悲しげになるが、最後は華やかに終わる。
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オルガンのための小品集 Part7 F♯ [フランク]





1. Andantino
★★★★☆☆☆☆☆☆
もやっとした音で、輪郭がつかめない感じの曲。

2. Poco Allegretto Andantino
★★★★★☆☆☆☆☆
少し広がりのある始まり。若干陰な感じも交じるが基本的には壮大な感じ。

3. Andantino
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな美しいメロディの曲。

4. Poco Lento
★★★★★★☆☆☆☆
爽快感のある優しい曲。

5. Poco Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
管の音がわかる、高音のリズミカルでテクニカルな速い曲。

6. Poco Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
優しく慰めるかのような穏やかな曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
悲しいアーメン。

8. Offertoire
★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的な雰囲気が漂う曲。
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オルガンのための小品集 Part6 F [フランク]





1. Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
壮麗で元気な跳ねた感じの曲。

2. Andantino
★★★★★★☆☆☆☆
明るくワクワクした雰囲気の曲。

3. Lento
★★★★★☆☆☆☆☆
悲劇的な曲。

4. Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
緊張感のある、高音が印象的な美しい曲。

5. Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
明るく伸びやかで晴れやかな曲。

6. Poco Lento
★★★★★★☆☆☆☆
悲壮感漂う曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
明るいアーメン。

8. Sortie
★★★★★★★☆☆☆
華やかに明るく始まる。その後厳かな雰囲気となるが、最後は結婚式風の美しい音楽となる。
最終曲にふさわしい曲。

明るく華やかな曲が多く聴きやすい。
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オルガンのための小品集 Part5 E Minor [フランク]





1. Andantino quasi Allegretto
★★★★☆☆☆☆☆☆
物悲しい旋律。少しもやっとした感じ。

2. Sans titre
★★★★☆☆☆☆☆☆
前曲と似ている。

3. Piere
★★★★☆☆☆☆☆☆
相変わらずモヤっとしている。

4. Non troppo Lento
★★★★★★☆☆☆☆
少し明るいわかりやすい感じになる。

5. Allegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
やはりもやっとしている。中盤からの高音部分は少し綺麗。

6. Poco Allegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
少し明るくわかりやすい。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
明るいアーメン合唱。

8. Offertoire
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く悲しげに始まる。途中少し明るくなる。

全体的に陰鬱でもやっとした印象。もう一歩。
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オルガンのための小品集 Part4 E♭ [フランク]





1. Andantino poco Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
柔らかく平和な雰囲気の優しい曲。


2. Quasi Lento
★★★★★★☆☆☆☆
雪道をゆっくりと会話を楽しみながら歩いているかのような曲。


3. Molto Moderato
★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的な始まり。若干バッハをイメージさせる。

4. Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかなメロディを持った優しい曲。

5. Poco Allegro
★★★★★☆☆☆☆☆
若干混沌とした感じのある曲。

6. Andantino
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげなメロディの静かな祈りのような曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
悲しげなアーメン

8. Offertoire
★★★★★★☆☆☆☆
壮大な雰囲気で始まる。段々と悲しみが混じってくる。再び明るさが戻りクリスマスの朝のような雰囲気となる。

全体的に愛らしく親しみやすい旋律を持った曲が多い。
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サロメ [オペラ ドイツ R・シュトラウス]


リヒャルト・シュトラウス:楽劇《サロメ》英国ロイヤル・オペラ2008 [DVD]

リヒャルト・シュトラウス:楽劇《サロメ》英国ロイヤル・オペラ2008 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2012/01/18
  • メディア: DVD



ストーリー:★★★★★★★★☆☆
アリア  :★★★★☆☆☆☆☆☆
音楽全体 :★★★★★☆☆☆☆☆

大学時代、オスカー・ワイルドに関する授業をとっており、その発表のために購入したのが、下の作品。

R.シュトラウス:楽劇《サロメ》 [DVD]

R.シュトラウス:楽劇《サロメ》 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: DVD


当時はLD(レーザ・ディスク)で馬鹿デカかった。私が意識的に見た初めてのオペラ。正直音楽的には全く分からず楽しめなかったが、ストーリーはさすがワイルドだけあり、かなりよかった。

今回、このDVDは2度目の鑑賞。とにかく主役のサロメ役のナディア・ミヒャエルが顔も声も美しすぎる。

音楽的には不穏な音楽が流れ続け、アリアらしいアリアもないので、音楽を楽しむというよりは、ワイルドの劇をたっぷりの音楽付きで楽しむという作品。聖書から題材をとっておりドラマティックで官能的なのでかなり楽しめる。

有名な7つのヴェールの踊りのところは少し音楽的に優美な感じはするが、やはり不穏な空気は流れている。
キリスト・イエスが語られる場面は比較的綺麗でわかりやすいメロディがあてられている。

休憩もないし短い作品なので、主に劇・ストーリーを楽しむのであればかなりおすすめの作品。


サロメ (岩波文庫)

サロメ (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: 文庫



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オルガンのための小品集 Part3 D Noel [フランク]





1. Quasi Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
壮麗でドラマティックな曲。

2. Tres Lent Chant de la Creuse
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした少し悲しげな旋律の曲。

3. Quasi Andante
★★★★★★☆☆☆☆
明るく若干ユーモラスな優しい音の愛らしいクリスマス・ソングっぽい曲。

4. Andantino Vieux Noel
★★★★★☆☆☆☆☆
「古いクリスマス」の意らしい。悲劇的な重い足取りで始まる。段々と明るさを帯びてくる。

5. Maestoso
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした重いはじまり。やさしい旋律とはげしい旋律が交互に奏される。

6. Maestoso Vieux Noel
★★★★★★☆☆☆☆
跳ねた感じの荘厳な曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
明るいアーメン。

8. Sortie ou Offertoire
★★★★★★☆☆☆☆
元気で明るい始まり。少し悲劇性を帯びてくる。途中素朴で鄙びたメロディがユーモラスに奏でられる。段々と壮大な感じとなっていき盛り上がるが、一旦静かな祈りの場面が挿入される。最後は再び盛り上がり終わる。
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オルガンのための小品集 Part2 D♭ [フランク]





1. Andante
★★★★★★☆☆☆☆
開放感のある柔らかい音の美しい作品。

2. Andantino
★★★★★☆☆☆☆☆
オルガンの音が管を通ってなっているのがよくわかるポコポコした音がひたすらあちこちからなる水族館に合いそうな音楽。

3. Poco Andante
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした温かい雰囲気の曲。

4. Poco Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげな旋律の流れるような曲。

5. Lento
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも少し悲しげで悲劇的な雰囲気。

6. Andantino
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも悲しげな旋律。たゆたうような静かに流れていく曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
明るいアーメン。

8. Andante
★★★★★★☆☆☆☆
壮大な雰囲気の堂々とした曲。

全体的に悲しみを湛えた曲が多いが、優しい旋律が多く聴きやすい。
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Christmas Carol [文学 イギリス Dickens]


A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

A Christmas Carol (Wordsworth Collector's Editions)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: ハードカバー



ディケンズの「クリスマス・キャロル」は日本語でも読んだことがあったし、映画でも数種類のバージョンを観たことがある。そんな状況で10年近く、原書でこのChristmas Booksを読んでみたのだが、とにかく英語があまりにも難しく、なんとか1作目のChristmas Carolだけは読み終わったが、残りの4作品はちんぷんかんぷんで途中で投げ出してしまった。

今回再読してみてやはり難しかったが、結構読めるようになっていた。しかも子供達と一緒に何度も「ミッキーのクリスマス・キャロル」という映画をみていたのでかなり、情景が頭に思い浮かべられた。

内容は有名な、けちなスクルージが、かつての仕事仲間が幽霊として現れ、彼に過去・現在・未来を見せ、このままいくと彼は悲劇的な死を迎えることを分からせる。改心した彼はクリスマスを祝い皆に幸せを届けるという話。

子供が読むには本当に難しい本だとは思うが、やっぱりとても良い話。
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オルガンのための小品集 Part1 C [フランク]





1. Poco Allegro
★★★★★★★☆☆☆
ロウソクのついている小さな部屋で静かに本を読んでいるかのような曲。非常に暖かく心落ち着く曲。

2. Andantino
★★★★★☆☆☆☆☆
静かなもやっとした曲。輪郭があまりつかめない。

3. Poco Lento
★★★★★☆☆☆☆☆
若干浮遊感のある不思議な雰囲気の優しい曲。

4. Maestoso
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした悲劇的な始まり。静かな祈りのような旋律が流れた後再びドラマティックになる。

5. Poco Lento
★★★★★★☆☆☆☆
優しく温かい音による、拍子のとりづらい曲。若干ユーモラスな感じもある。

6. Poco Allegro
★★★★★☆☆☆☆☆
もやっとした輪郭のつかめない曲。

7. Amen - Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
数秒で終わる。

8. Offertoire
★★★★★☆☆☆☆☆
曲集のラストにふさわしい広がりのある堂々とした曲。宇宙的な広がりを見せ、悲劇的なメロディも流れるが、最後は静かにアーメンで終わる。

温かい音で悪くない曲集。







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ピアノ協奏曲 [グリーグ]


グリーグ:ピアノ協奏曲

グリーグ:ピアノ協奏曲

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★★★☆☆
ティンパニーの力強い連打の後、ピアノ独奏で高音から低音へと下がっていくドラマティックな前奏が奏でられる。メランコリックで壮大な第一主題、ノクターン的な第二主題がオケと絡み合いながら奏でられる。
展開部は第一主題の素材を用いた素朴で静かな感じで進む。長い壮麗なカデンツァが流れ、最後は前奏のドラマティックなメロディが回帰され終わる。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
雄大な大河をイメージさせる弦の美しい響きで始まる。安らぎに満ちたメロディが弦全体、ヴィオラ(?)ソロで奏でられた後、ようやくピアノの登場となる。中盤から盛り上がりを見せ晴れやかでロマンティックな雰囲気となる。最後はしっとりと終わる。若干散漫。

第三楽章
★★★★★★★★☆☆
管楽器の柔らかな音で始まり、エキゾチックなメロディの舞曲風の跳ねた感じとなる。フルートが高音で鄙びた第二主題を奏でピアノがそれに続きしっとりとした美しいメロディをソロで静かに奏でる。
第一主題が力強く回帰され、派手なカデンツァの後、エキゾチックで跳ねたメロディが静かに奏でられ最後は壮大に終わる。
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ペール・ギュント [グリーグ]


グリーグ:ペールギュント

グリーグ:ペールギュント

  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1993/04/24
  • メディア: CD



1.第1幕への前奏曲
★★★★★★★★☆☆
明るく元気で心沸き立つ「結婚式の主題」で始まる。哀愁ただよう美しい旋律の「ソルヴェイグの歌」が静かに奏される。のどかな音楽が流れた後、「結婚式の主題」が明るく回帰され力強く終わる。

2.第2幕への前奏曲。
★★★★★★☆☆☆☆
「結婚式の主題」が短調気味に緊張感を持って奏されて始まる。
悲しげで重い雰囲気となる。静かにゆっくりと美しい旋律が流れてくる。段々と悲劇性を増して行きティンパニーも加わり力強くなる。最後は結婚式の主題が短調気味に緊張感を持って奏され、静かに消え入るように終わる。

3..ペール・ギュントと山羊追いの女たち
★★★★★★☆☆☆☆
女声による三重唱。
ファンファーレ的な音がなった後、ヨーデル的な女性三重唱となる。男性のセリフもところどころ聞こえる。

4..山の魔王の洞窟にて
★★★★★★★★☆☆
重くゆったりとした足取りの曲。メロディも少しユーモラスで楽しい。かなりの名曲。長男お気に入りの曲。段々とスピードが上がって行き、合唱が最後に盛り上げる。

5.山の魔王の娘の踊り
★★★★★★★☆☆☆
異国情緒漂う舞曲。ガチャガチャした音がずっとなっている。

6.ペール・ギュントはトロルに追い回される
★★★★★★★☆☆☆
少し忙(せわ)しげな始まり。山の魔王の主題とペールの軽い感じの主題が混じり合って面白い雰囲気を作り上げている。

7.ペール・ギュントとベイグ
★★★★★★☆☆☆☆
不穏な空気が流れ、対話が続く。最後は幻想的に終わる。

8.第3幕への前奏曲 オーゼの死
★★★★★★★★☆☆
弦楽合奏による。
まさに「鎮魂歌」という趣の美しいメロディの悲しげでしっとりとした曲。

9.第4幕への前奏曲 朝の気分
★★★★★★★★★☆
一転して、美しく爽やかで広がりのある曲。本当に朝の気分が感じ取れる名曲。

10.泥棒と盗品買い
★★★★★★☆☆☆☆
不穏な雰囲気が流れて始まる。
盗賊と密売者が交互に歌う。

11.アラビアの踊り
★★★★★★★★☆☆
明るくエキゾチックなメロディで始まる。女声二部合唱が華やかに歌い始め、踊りが始まる。
伸びやかな独唱も綺麗。

12..アニトラの踊り
★★★★★★★☆☆☆
弦のピッチカート伴奏に乗って、優雅でエキゾチックなメロディが奏でられる。

13.ペール・ギュントのセレナーデ
★★★★★★★★☆☆
エキゾチックな前奏で始まる。ピッチカートの伴奏に乗って、ペールが悲しげだけど美しいメロディを歌う。

14..ソルヴェイグの歌
★★★★★★★★★☆
しっとりとした少し悲しげな旋律で始まる。中間部は明るく優雅。再びしっとりとしたメロディとなり、最後は静かに少し明るめに終わる。名曲。

15.第五幕への前奏曲 ペール・ギュントの帰郷 夕方の嵐の海
★★★★★★☆☆☆☆
重々しいがどこか広がりのある静かな始まり。突然嵐がやってくる。

16..難破
★★★★★★☆☆☆☆
前曲の続き。少し穏やかに始まり、緊張感が高まっていく。セリフで終わる。

17.小屋でソルヴェイグが歌っている
★★★★★★★★☆☆
14曲目と同じ曲。やっぱり良い曲。

18.夜の情景(Nattscene)
★★★★★★☆☆☆☆
おどろおどろしい前奏で始まる。長い語りが入った後、合唱が入ってきて不穏なやりとりが続く。結構長い曲。

19.ペンテコステの賛美歌「祝福の朝なり」
★★★★★★★☆☆☆
静かな無伴奏のユニゾンによるペンテコステ(聖霊降誕祭)の賛美歌のコラール。

20.ソルヴェイ(ソルヴェイグ)の子守唄
★★★★★★★★☆☆
天国にいるかのような安らぎに満ちた美しい雰囲気で始まる。悲しげで荘厳な子守歌。
最後は合唱も加わり清廉とした雰囲気となる。静かに静かに終わる。

美しいメロディに彩られた名曲。
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パルムの僧院 下 [文学 フランス]


パルムの僧院(下) (新潮文庫)

パルムの僧院(下) (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2023/11/02
  • メディア: 文庫



後半は主人公ファブリスの、獄塔の管理者の娘クレリアの恋愛話。
クレリアは純粋な娘っぽいが、結局殺人犯であるファブリスの脱獄を助け、父親が決めた結婚相手と結婚することが決まったにもかかわらずファブリスト肉体関係を結び子供まで作り、ファブリスト二度と会わないと聖母に誓ったにもかかわらずその後もファブリスト会い続け、挙げ句の果てには自分の子供の死を招いている。読んでいて気持ち悪い。

しかも殺人を犯したファブリスがちゃんとした裁判を受けないのも意味がわからないし、政権争いのようなものもはっきり言って退屈以外の何者でもない。

これが何故名作と言われているのか理解に苦しむ。駄作以外の何者でもないと私は思う。
正直時間の無駄だった。
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